ペルソナ5 ザ・ロイヤル レビュー
P5Rは完全版ではなくもはやフルリメイクとも言える出来だった
P5Rをクリアした。基本的なシナリオ面は既にP5の時点で完成していて私はそれを既にプレイ済みだったので実質引き継ぎなし二周目になる。なのでギミックやシナリオ面は追加要素の3学期まではあまり楽しめないのだろうなと思っていたのだがそんなことは無かった。メインシナリオの細かな演出やギミック、ダンジョンなどにも丁寧に手が加えられていたからだ。UI・シナリオ・演出・アクション・細かな調整に特性システムや警報システム、P5では不満だった点の修正など様々な要素で再構成されたP5Rはただでさえ完成度の高かったP5をさらなる高みへと導いた。最高だった。
P5自体の内容については発売してから数年経っている作品で様々な方々が色々な角度から語っているので私が記述する必要がないと感じた（おすすめはアロハ天狗さんのTogetterまとめだ）
なので、とりあえずは追加点などに焦点を絞っていきたい。
- 昼夜の自由行動の改善。メメントス・パレスに行った日の夜、もしくは自宅から出ることの出来ない夜の行動の選択肢が増えモナに「今日はもう寝ようぜ」と言われる回数が激減した。また行動を消費せずにステータスを強化できる選択肢も増えたためステータスの強化がしやすくなりコープも進めやすくなった。
- ダンジョンの更新とワイヤー・イシの追加。ワイヤーアクションの追加でより怪盗らしくスタイリッシュにダンジョンを攻略できるようになった。また、ワイヤーを活用したアクションを前提にダンジョンが再構成されている。ワイヤーを使ったショートカットに追加の宝箱への道筋、そしてイシの追加だ。
- イシの追加。それぞれのパレスにイシというアイテムが追加された。このイシは各パレスに3つずつダンジョンのどこかに配置されており真っ直ぐとダンジョンを進むだけでは発見できないようになっている。
このイシを3つ集めることでアクセサリーに変化する。このアクセサリーは後述するジョゼに渡すことでより強力なアクセサリーへと変化する。（例：戦闘開始時にコンセントレイトやチャージを発動した状態にしたり特殊なスキルを使用可能とする） - メメントスにジョゼの追加。メメントスに行くとジョゼというショタが配置された。このジョゼは正体不明のショタだがメメントス道中に配置された花とアイテムを交換してくれる、そして道中にあるスタンプカードを回収していくことでなんとメメントス内での経験値・マネーの増加、落ちているアイテムの数が純粋に増える（これは換金アイテムや制作用アイテムの集まる数が増えるのでプレイが潤滑に進む）
- 特性システムの追加。それぞれのペルソナに特性が追加された。この特性は特定のスキルの消費SPの軽減や補助効果の持続ターンの延長など様々な特性がある。
またこの特性は合体によって引き継ぐことが可能で特化ペルソナなどの運用や長期戦がしやすくなった。この特性は味方のNPCにも追加されペルソナを進化させることで特性も強化される - 合体警報の追加。パレス・メメントスで戦闘を行った際にランダムでベルベットルームで警報が発令されるようになった。警報中には合体・処刑・アイテム化のそれぞれに変化が起きる。合体は通常の合体に加えステータスが強化されスキルがランダムで変化が可能になる。処刑は経験値の倍率が増加する。アイテム化はより上位のアイテムへと変換が可能となる。
ただし、ただしだ、警報中に二度同じ施設を利用すると事故が発生しベルベットルームから叩き出される。
合体の際には確実に合体事故が起き、合体された結果のペルソナがランダムとなりスキルも変化する。処刑の際には経験値の増加の代わりにステータスが強化される（この強化は何度も可能なため全ステータス99ペルソナの作成も簡単になった）。 - 戦闘面での改善。
・初期からバトンタッチが可能となった。また銃の弾丸が戦闘ごとに回復するようになり銃を使用しやすくなった。
・ShowTime（合体技）の追加。敵をダウンさせた時や合体技で体力を削りきれる際に習得した合体技が使用可能となった。
・アクセサリでスキルを追加できるようになった。NPCに自身の得意属性以外のスキルを使わせることができるようになったり主人公のスキルの自由度が増した。
・敵との交渉時に選択肢のアドバイスが入るようになった。選択肢の傾向が表示されることで交渉が成功しやすくなった。
・竜司のコープアビリティ「瞬殺」の改良。
前作の瞬殺はチャンスエンカウントしたエネミーを消滅させるクソアビリティだった、だがしかしP5Rの「瞬殺」は神アビリティへと昇華させられた。走っている最中のみの発動に限定され「瞬殺」で倒したエネミーの経験値・金・ペルソナが取得できるようになった。メメントスでのジョゼの効果との相乗で経験値と金策が加速された。 - 「芳澤かすみ」「丸喜拓人」「三学期」の追加。
二人にはコープが、そしてシナリオとしては三学期が追加された。
また三学期の追加に伴って味方のペルソナに最終進化が実装された。
芳澤は今作でのメインヒロインとさえ言える見せ場の数々がある。芳澤はとても可愛い。芳澤のためだけに買う価値もある。
三学期についてはネタバレしか存在しないので自身の目で確かめてもらいたい。
そして三学期ではラヴェンツァとイチャイチャできる。これは重要なポイントだ。
主人公は変わらず善性の塊で信念を通す存在でプレイヤーの写し身でもあるアバターだ。三学期でもそれは変わらないし一貫してジョーカーだ（決して犯罪界の道化王子ではない）
映画のJOKERを見たあとというせいもあってか荒んだ心が洗い流されるようだった……
初めての後輩としての追加キャラの芳澤は本当に可愛いしひたむきだしギャップもある
三学期が丸ごとコープみたいなものだから本当にやって欲しい。やって。やれ。
