色のない緑色の考えは曖昧に記述する

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本・ゲーム・映画等感想レビュー及び雑記

映画感想「ペンギン・ハイウェイ」

PrimeVideoに森見登美彦原作の「ペンギン・ハイウェイ」が新しくラインナップされた。

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当時純粋だった私にとっては学生時代に刊行されたお姉さんと少年のペンギンを巡る不思議な物語だったのだが映像として見ると感想がかなり異なるものとなった。

「これとってもおねショタ!」

という訳である。おねショタはいい。心が洗い流されるようだ。

内容としては当然田舎町にペンギンがいろんなところに現れて、しかもそれを生み出していたのが遊んでもらっているお姉さんで、ペンギンについて調べてみようみたいな話だ。

作品としては森見登美彦作品としてのテンプレ的な黒髪乙女の立ち位置にお姉さんがいてそれとショタがふしぎ発見する話になる。
いつもの作品だと大学生があれやこれやしたりするのだがこの作品は少々色が異なる。
だって主人公の少年は小学生だし黒髪の乙女は主人公と積極的に接してくる。むしろ二人のやり取りがメインになっている。

他にもペンギンについて一緒に調べる友達と主人公に似た頭のいい女の子も出てくる
友達は普通の小学生で女の子はとても頭がいいがそれでも感情的になったり表情がころころと変わったり頭はよくてもとても幼い。そして主人公を好いているのが目に見て取れる。主人公がお姉さんにばかり構っているからはっきりと嫉妬して怒ったりもする。
大変微笑ましい。

とてもファンタジー的なSF(すこしふしぎ)作品だけれども純粋な少年が大人のお姉さんに憧れたり未知のペンギンについて調べるために奔走するわかりやすい道筋の映画だった。そうそうこういうのでいいんだよ。
ショタは背伸びして大人ぶっているが子供で可愛いしお姉さんは理想の優しいお姉さんで安心して見ることができる。ある意味ジブリ的で誰でも楽しめるようなタイプの作品だった。

SF(少し不思議作品)のアニメ映画としては「君の名は」より私はこっちのほうが好きだったかもしれない。

放映当時お頭お花畑のおフェミ様がお姉さんが女性として消費されているだとか騒いでいたけれど別にそんな面は皆無だった。お姉さんが露骨に肌を露出するようなことなんて無いし少年と性的なことになるようなこともない。どこにでも居るような少年が大人の女性に憧れたりお姉さんもそれをわかっていて少年と遊んであげていたりその程度の話だった。これが男女逆だったとしても何も問題がないし作品としても成立するはずだ。
やつらはやっぱり癌でしか無い。

アレな人たちのことは置いておくとしてともかく私はこの作品をとても楽しめた。
子供でも大人でも色んな人が楽しめる作品だろう。興味があるなら是非見てもらいたい。そして感想でもコメントに投げてもらえると嬉しい。

 

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

  • 発売日: 2019/12/01
  • メディア: Prime Video