色のない緑色の考えは曖昧に記述する

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本・ゲーム・映画等感想レビュー及び雑記

ゲーム感想「大逆転裁判 成歩堂龍ノ介の冒険」ネタバレあり

ひさびさのまともな感想記事更新です。
今回はTwitterのフォロワーさんに布教していただきましたSwitch移植版大逆転裁判1&2の大逆転裁判 成歩堂龍ノ介の冒険」になります。

正直いままで逆転裁判シリーズ……というよりもこういったアドベンチャー形式の作品はあまり遊んだことが無くてイマイチどういう作品なのか知らなかったのでだいぶ新鮮な体験でした。

 

大逆転裁判について

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逆転裁判は2001年にCAPCOMから発売されたGBA専用ソフトで多数のナンバリングや外伝作品、移植、外伝、アニメ化等が制作されている人気シリーズです。
大逆転裁判はそのシリーズの本筋からは外れた外伝作品で逆転裁判シリーズの主人公「成歩堂龍一」の先祖「成歩堂龍ノ介」が主人公となる過去を描いた作品です。
逆転裁判シリーズの日本から舞台を移し大英帝国の倫敦が主な舞台となり大正浪漫溢れた作品になります。

 

感想

シリーズ未体験でどういった作品かの前調べも無く始めたので以外だったのですが(ナンバリング作品や逆転検事は知りませんが)かなり本格的な本格ミステリーで推理小説をそのままゲームにしたような作品でした。
エラリー・クイーンなどの有名ミステリィに見られる作者からの挑戦状を証拠を集めるところから始め状況や人物の発言を元に推理し、法廷で矛盾を紐解きつつ真実をあらわにしていく、一種のアハ体験的な楽しさがありました。
後期クイーン問題のようなものは無くキチンと道筋も立っており知り得た情報の中から真実へと辿りつけるようにゲームを作るというのは簡単なことじゃなかったろうなと思います。

このゲーム、大変キャラクターの個性が立っていてお気に召しました。主人公・スサトさん・ホームズ・アイリス・「死神」そして容疑者から承認・陪審員までほぼ全てのキャラに専用のモーションが多数用意されいたり3Dモデルがヌルヌル動いたりと手がこんでいるのもそうですがメインキャラのね、性格がよかったよね。ナルホドーはどんな窮地に立たされてもめげずに真実を探求し続けるしホームズは奇人変人を絵にしたような食わせ者だけどひょうきん者でもあってヤク中じゃない。
スサトさんは最初から少しずつ見え方が変わってきてちょっと間が抜けているところがあったり夢見がちだけど真面目で律儀だし最高の法務助士なのですから。袴姿、いいよね。
「死神」ことバロック・バンジークスについてはなぁ……公正な人物で柔軟な思考って人物なのはわかるんだけど1だけだと掘り下げが無くてイマイチちょっとわからなかった。でもイケメン。あと死神さん貴方毎回割ってる聖杯とボトル、それどっから出してるんですか……

シナリオも2前提ってことがわかっていればかなり質がいいよね。一作で完結する内容だと思って3DS版発売当時に買った人はちょっと可哀想かな……
若干……というか3章が終わるまでが(つまりほぼ半分)チュートリアル感あったのは否めませんが。
特に3章から5章に繋がっていくところとか特によかった。メグンダルに復讐しようとして同じようなモノに成り果ててしまうところはちょっと悲しいけどね……

あとは亜双義なぁ……亜双義の活躍をもっと見たかったんだけどまさか1章で活躍が終わるなんで微塵も予測できなかった……亜双義と一緒に捜査をしたり裁判に臨むものとばかり思ってたからかなりショックだった。もっと亜双義って人物を知りたいよ……

一作目が終わって残った謎。「亜双義の野望」「倫敦の闇」「死神について」「ハート・ヴォルテックス」「ジェゼール・ブレッド」そして「ワトソンとアイリスについて」は多分2で掘り下げられていくんだろうね。
続きが楽しみだけど同じタイプのゲームを続けてやると個人的に少しダレるので他の短めのゲームを挟んだら続きの「大逆転裁判2 成歩堂龍ノ介の覚悟」も勧めていきたいと思います。ナンバリングタイトルも興味が湧いてきたのでそのうちセールになってて余裕があるときに買いたいと思います。