色のない緑色の考えは曖昧に記述する

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本・ゲーム・映画等感想レビュー及び雑記

作品紹介「ファイトクラブ」人生最高の瞬間を味わえ

ファイトクラブ規則」

  • 第一条 ファイト・クラブについて口にしてはならない。
  • 第二条 ファイト・クラブについて口にしてはならない。
  • 第三条 ファイトは一対一。
  • 第四条 一度に一ファイト。
  • 第五条 シャツと靴は脱いで闘う。
  • 第六条 ファイトに時間制限無し。
  • 第七条 今夜初めてファイト・クラブに参加したものは、かならずファイトしなければならない。

俺の名前はタイラー・ダーデン

俺たちは今、社会に、企業に、宣伝文句に煽られて乗りもしない車や着もしない服、欲しくもないものを必要だと思いこまされ買わされている。他人に一目おかれたくてやたらと物を買わされている。自分が本当に欲しいかどうかもわからないものを買わされている。
お前は今お前が所有したものに最後には所有される。
例えばiPhone、生存のための必需品じゃあないのに誰もが名前を知っている。だが何故だ?消費文明の中に生きているからだ。
そう、我々は消費者だ。ライフスタイルに仕える奴隷。殺人、犯罪、貧困、誰も気にしない。それより芸能人のゴシップ、政治家のスキャンダル、インフルエンサーの発言、自然食品、何がヴィーガンだ、タイタニックと海に沈めばいい。
そんなものは忘れてしまえ。自然な生き方をしろ。
お前達は「物」に支配されている。何かを所有しているといつかそれらに振り回される。すべてを失って初めてどんなことでも出来るようになる。
だが好きにしたらいい。お前の人生だからな。
そんなくだらない人生から開放されたければ俺と一緒にファイト・クラブに来い。

 

お前達は国や社会、もしくは学校や親に、こう生きれば幸せになれる。こういう生き方が幸せだと教えられ、教え込まされ、型に嵌め込まれ、そういう生き方をすれば幸せになれると思い込んでいる。まずは大学を出ろ、次は会社に就職しろ、結婚をしろ、子供を作れ、その先は?お前が本当にしたいことは何だ?お前が本当になりたいものは何だ?それを知るために、それを思い出すためにファイトをしろ。

ファイトに勝敗は関係ない、言葉の必要のない世界。戦っても何も解決しない。それが悪いか?自分が救われたという感覚。それが重要だ。痛みを感じろ。人生最高の瞬間を味わえ。理性を捨ててみろよ。

いつの日かお前は死ぬ。それが理解できるまでお前は俺にとって無用の存在だ。

 

 

2019/12/11でファイトクラブ公開20周年です。早川書房さんお願いですからチャック・パラニュークの復刊とか新刊の発売をお願いします。

ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)

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ファイト・クラブ (吹替版)

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  • 発売日: 2014/11/15
  • メディア: Prime Video