色のない緑色の考えは曖昧に記述する

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本・ゲーム・映画等感想レビュー及び雑記

ゲーム感想・レビュー「真・女神転生Ⅴ」ネタバレなし

マトリックスと同じくらい「いつ出るのか」「発売はまだか」と待ち侘びていたメガテンⅤがようやく発売されました。Nintendo directで初めてディザーと開発が発表されたのが2017年、4年の年月を経て発売となりました。
私は3DSを持っていなかったのでメガテン4と4Fはやっていないので正規ナンバリングのメガテンメガテン3以来(ペルソナシリーズやライドウなどは触っているので実質的にはもう少し短いですが)になります。

メガテンシリーズは簡単に説明すると色々あって東京に悪魔(天使や女神などもも悪魔に含む)が溢れかえったり滅亡の危機に瀕したりする中で主人公が悪魔を操ったり従えたりする力を手に入れて危機に立ち向かうシリーズです。1や2ではCOMPという悪魔召喚プログラムを手に入れ悪魔を仲魔にし、3では主人公が人修羅という人から悪魔になることで悪魔を力で従えてきました。今作では主人公は「人造魔神」と合一をすることで「ナホビノ」と呼ばれる存在に昇華しその力で悪魔を従えます。世界中の神話などから神様や怪異などが悪魔として登場するので宗教的にこれ大丈夫なの案件とか結構ありますけど深い事を気にしたら負けです、イイデスネ?(実際発禁になっている作品もあるはず)

 

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メガテン5のシナリオは主人公が下校中に普段通らない道に偶然行くと通っていたトンネルが崩れ、目を覚ますとそこは悪魔や天使が空をとびかう異界だった。悪魔に襲われそうになっている時に生き延びたければ私の手を取れと「人造魔人アオガミ」が現れその手を取りナホビノとなり悪魔との戦いに巻き込まれて行くというものです

他のメインキャラクターには聖女と呼ばれる高校生「タオ」や明らかに空気が読めない金髪太宰、イケメガネで優等生の「ユヅル」、そして色々なところで突然現れては襲いかかってくる悪魔狩りをしていて外套を羽織って刀を差した警官の「八雲ショウヘイ」などがいます。
八雲ショウヘイはそのビジュアルと行為からもしかして当代のライドウなんじゃとPVに登場した際から各所で話題になっていましたがその正体に関しては各自プレイしてご確認ください。

システムはメガテン3の「プレスターンバトル」をベースにそれを現代的なUIや快適性を高めたものです。プレスターンシステムは完成度が高くペルソナシリーズでも採用されていますが良くも悪くもプレスターンシステムなので油断しているとすぐに全滅します。弱点とか突かれたりボスで油断してるとすぐにパトります。
フィールドではランダムエンカウントからペルソナと同じようなシンボルエンカウント制になりました。フィールドで先制攻撃を仕掛けることで先手を取れたりレベルに大きな差があるエネミーは主人公から逃げていったりとその辺りは現代的なシステムになっています。
また最近のRPGらしくフィールドで3Dモデルの主人公を操作し、ジャンプしたりとペルソナ5で培われた経験が生きてとても快適なものになりました。(一箇所評判が悪いダンジョンがありますが実際にはそんな難しいとかそういうことはなかったです)

主人公・仲魔に関しては元々持っているスキル・成長することで獲得できるスキル・悪魔合体で引き継ぐスキルに加えて「写身」という悪魔のデータ的なアイテムを消費することで専用のもの以外の任意のスキルを獲得することができ、気に入った悪魔を最初から最後まで連れ歩くことができるようになりました。「全反射〜」なんかを作るのも簡単です。
ただし主人公だけは成長でスキルを覚えることがないので「写身」を用いてシナリオ進行に伴って適時スキルを最適化していくことになります。主人公は専用スキルが多くどの専用スキルも強力なのでソコに大きな問題はありません。
また、「マガツヒスキル」というPT共有のゲージがあり溜まったそれを全て消費することで発動することができる種族毎のターン消費を伴わない専用スキルもあります主人公のものは使用ターン中全ての魔法を含めた攻撃が全て無条件ででクリティカルになるというプレスターンシステムと合致した非常に強力なものになります。回避されない限り実質的な行動回数が2倍になると同義なのでぶっちゃけこのマガツヒスキルだけでいいかなって思っている人も少なくないと思います。他には単体に対しての万能属性特大威力攻撃やこのターン中チャージ状態が攻撃しても解除されないものや消費が倍になる代わりに威力が増大するものなどどれも非常に強力なものになっています。
これらのマガツヒスキルは条件を満たすことでその種族がパーティーに居れば主人公が発動できるようにもなります(つまりターンの最初に使用することができる)。
スキルの自由度、主人公のカスタマイズ性が高まったことで戦術の幅が大きく広がった大変歯応えのある遊びがいがあるゲームになっています。

シナリオは序破急でいうところの序の終盤辺りから驚きの連発ですしどの有名どころのボスも多かったり展開の広がり方なども大変素晴らしいものでした。エンディングはいつも通り秩序・中立・混沌の3つのルートがあるわけで最低でも3周はしなければいけないのですがなんと今作は「主人公のレベル・スキル・連れている仲魔をそのまま継続して次の周に持ち込めるという暴挙を実装してくれたおかげで各エンディングを見ることも簡単になったのも非常に快適になりました。何周も必死にやらなくていいのは助かりますよね。
え?何周も色んなビルドや縛りで挑戦してみたい?安心してください、悪魔全書などの一部要素引き継ぎの周回モードもキチンと搭載されています。

この年末に歯応えのある本格JRPGをやりたいならやるしかないですよ。メガテンをやるのは今!